さいたま市9月定例会決算審査
保健福祉委員会所管の決算審査に臨み、誰1人取り残さない施策を進めるにあたって、
取り残されがちな障害者と認知症について令和4年度の決算において質疑しました。
1.障害者の社会参加推進事業という項目があり、聴覚障害の方の施策5項目と肢体不自由な方の施策が1項目載っています。しかしこの内容は平成28年度から変わっていません。時代がこんなに変化しているのにこれだけで良いのか?
一つも入っていない視覚障害者は忘れ去られているのでは?情報障害から脱するにはDXの力は大きく、スマホやパソコンが使えれば音声ソフトでかなり情報を得ることができます。そんな講座を行って社会参加を進めていくなど、当事者のニーズ把握を、しっかり行い再構築することを要望しました。
2.市はスポーツレクリエーション教室を開催していますが、全スポ競技種目が多い、また回数が少なく、家から遠い場所での開催のときはなかなか行けません。
令和4年度決算をみて、もっと身近なスポーツレクリエーション種目を取り入れること、そして、何より施設などに出向くアウトリーチで教室開催を要望。
また障害者スポーツ実施率の目標を立て、そこに向かって施策を進める必要があるのではないかと質しました。
3.認知症実践者研修は、年に一度きり、平日4日間、朝8時から夕方18時まで(途中と事後に実習が別メニューで2週間ずつ)とタイトな4日間。これでは、子育てしながらの女性やシングルマザーは受験できません。しかもこれを受けないと次の計画策定研修にすすめず、管理職にもなれません。日本の最重要課題は女性の管理職登用。
もっと柔軟なカリキュラムと日程、年に複数回の開催が必要だったのではないかと質疑しました。
4.認知症見守りシールは昨年から始まりました。私は、これをとても良い取り組みと思っています。しかし令和4年の申請は51件。周知がたりないのではないか、見つけた市民がシールについているQRコードを読み込んで発見のお知らせをする仕組みです。イオンなどスーパーや区役所にブースを出して市民が広く知ることができる工夫をすべきと、広報のあり方を求めました。