さいたま市2月議会保健福祉委員会議案外質問

(1)障害者の超短時間雇用の進捗について
昨年の6月、一般質問した超短時間雇用の進捗を質問しました。

現在 法定雇用率が週20時間、これで2分の1カウント、そして30時間で1人分のカウントとしています。障害者の雇用の場合、こちらに引っ張られてしまって、20時間働けない人の雇用が進んでいません。特に精神障害の方は人数が多いにもかかわらず、他の障害の方よりも雇用が進んでいません。 この精神障害の方は、長い時間働くのがなかなか難しいので、私が提案いたしました超短時間、 例えば1週間に2回、1回2時間程度、そのような超短時間雇用を進めていくのはどうかと提案しました。先進市である川崎市や神戸市の取組を6月に紹介いたしました。これを受け、市では検討するということでしたが、市の検討の進捗と、そして来年度の計画について質問しました。

各政令指定都市や県内中核市に対しまして取組状況や今後の予定などをまず聞き取り、情報収集を行ったこと、8月には、川崎市を訪問し、実際の運営方法を伺いに行ったことや、短時間雇用プロジェクト情報共有会に参加し、事業者に対する講座を開催予定とのことです。

(2) 身体障害者等の補装具について
電動車椅子について質問しました。現在、身体障害者の補装具、こちらのほうに助成が出ております。市民の方からこんな声がありました。電動車椅子により便利な機能をつけたいけれど、医師の処方がない機能については、自費であってもつけることができないということで、現在の状況を問いました。また最終判断は市町村に任せられているので、もう少し柔軟な対応ができないのかと質しました。

ある見沼区の方ですが、頚椎を損傷して、首から下が動かなくなってしまい、最初は家からも、部屋からも出ることができなかったそうです。でも、その方は電動車椅子を自費で購入し、部屋から出ることができて、家の中を回れることができるようになられました。そのうちに外に出てみようかなという気になったそうです。そして、外に出ることもできるようになり、施設に通うために1人でバスに乗ろうと思ったそうです。バスに乗るには、スロープを出してもらう必要がありますが、電動車椅子は非常に重くて、普通のスロープでは200キログラムしか対応していないとのこと。そのため電動車椅子とその人の体重を足すと250キログラムぐらいのため使用できません。そこで、バス会社がその方のために300キログラム大丈夫なスロープを用意してくれたそうです。その300キログラムのスロープに乗って、自分で施設に出かけることができるようになられました。そんなことを通じているうちに、今度はバスに乗った乗客、周りの人が変わってきたと言います。学生さんが先に降ろしてくれるようになり、周りが変わっていったそうです。障害者が外に出ることに よって社会が変わっていく、そんなことをその人は実感されております。そして、その方は、今では自分の娘さんの習い事の帰りのお迎えに行くそうです。普通だったら、車椅子を押してもらう、介護される方が今は世話をする側になっています。
こうして最初、医師が駄目だと言った処方をその方は自費でつけているそうです。だから、車椅子本体も補助を出してもらっていません。その人は約200万円のお金をかけて車椅子を装備したそうです。それを使って今は外に出て、子供のお迎えもして、そんな生活をされています。要綱の目的の社会参加をまさに実現していて、そして社会を変えているのではないかと私は思っています。このように指針はありますが、最終判断をもう少し市で柔軟にできないのか、要望しました。

これからもみなさんの声を、委員会で、一般質問で届けていきます。